韓国の焼肉の歴史について紹介

先史時代の韓国では水産物を取ることが容易でしたが、大陸の人たちから狩猟文化の影響を受けました。当時は馬やウサギ、オオカミなどの野生の動物を食していました。韓国は焼肉大国であり、こうした古くからの歴史を持っています。韓国の焼肉の歴史について少し紹介します。

串焼き「炙時代」から肉食禁止時代

先史時代にもかまどがあったことがわかっており、すでに動物の肉を焼いて食べていました。その後、部族国家になって牛や豚、鶏などの飼育が始まりました。この時代に生まれたのが串焼きという意味を持つ炙(ジョク)です。炙こそ現代焼肉の原点といわれています。

元のために禁止が解かれた?

炙時代から高麗時代にナイルと仏教文化が入ってきたことで肉食禁止の時代がやってきます。それまで馬や牛などを食べてきましたが、馬や牛が労働力となっていました。しかし元(げん)との交流が始まると元の人達のために肉料理を作る必要があり、肉食禁止時代もやがて終わりを告げます。当時は馬や牛の肉を禁止していたためその代わりに鶏や豚の肉を食べるように命じたという事も伝えられています。

肉料理がぐっと発達した時代「李氏朝鮮時代」

儒教を崇めた時代、李氏朝鮮時代に入ると肉食文化がいよいよ復活、この時代に肉料理が大きく進化したといわれています。網を使い直火で肉を焼く宮中料理の「ノビアニ」などはすでに現代の焼肉に近いものです。ただしノビアニは網で焼いたお肉をそのまま食べるというスタイルではなく、網でお肉をすべて焼いてお皿に盛りつけて食べるというスタイルでした。

朝鮮戦争後に発展した現代の焼肉スタイル

韓国で古くから現代食べるような焼き肉が食べられてきたと考えている人も多いのですが、実は現代食べられている焼き肉のスタイルが完全に確立したのは朝鮮戦争以後となります。戦争によって焼け出され家をなくし、雨風をしのぐバラックをたて屋外で肉を焼いて食べたことが現代の焼肉のスタイルになったといわれています。この頃からノビアニの時のように焼いたお肉をお皿に盛るのではなく、現代のように網で焼いたお肉をそのまま食べるというスタイルになったのです。

焼肉の歴史も紆余曲折……歴史はそれほど深くない

韓国イコールおいしい焼き肉というイメージがありますが、実はそれほど歴史があるわけではなく、戦後バラックでも食べられる調理法として生まれたものでした。肉食の歴史はかなり深く古くから動物の肉を食べていた記録が残されていますが、現代の焼肉のスタイルが確立した時期はそれほど昔ではありません。しかし、韓国の焼肉がおいしいことには変わりありません。当店でもおいしい焼き肉を提供していきます。